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いよいよ明日から一週間「夜のPFF課外授業 入門!インディペンデント映画」開催!テアトル新宿にインディぺンデントの熱風が吹き荒れる

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いよいよ明日から一週間の連夜に開催される
「夜のPFF課外授業 入門!インディペンデント映画」。

困難な時代にも自ら道を切り開き、ただ「映画が作りたい」という熱い魂のもと偉大な作品を生み出してきた先人たち。
その傑作たちと、インディペンデント映画の軌跡を辿る、入門の一週間に
ぜひテアトル新宿に足をお運びください。


チケットは当日までテアトル新宿HP または 劇場窓口にて販売中!

※6/2(火)の『おとぎ話みたい』『Her Res ~出会いをめぐる三分間の試問3本立て~』は座席指定券は完売しております。劇場窓口にて立ち見券を発売中※


●5/30(土) オールナイト上映
「八日目の蝉」「ソロモンの偽証 前・後編」の成島 出監督来場!
マイベスト インディペンデント映画とともに

『みどり女』監督:成島 出
成島 出監督の140分に及ぶPFF入選作!

『アメリカの影』監督:ジョン・カサヴェテス
インディペンデント映画の父 アメリカ映画はここから変わった

『いそげブライアン』監督:小松隆志
プロレスファン必見!?観る者を高揚させる痛快作

『雨女』監督:矢口史靖
毒と狂気に満ち溢れた、矢口監督の衝撃作!


●5/31(日)
長崎・大村市と、武蔵野美術大学映像学科の提携による新しい映画の作りから
「スナメリの詩プロジェクト」


『爆走高校生2』監督:伊東瑞輝、伊藤晶美
あの日の記憶のまま少女は微笑むこの街で

『一万年後の子供』監督:廣原 暁
子供が子供らしく遊べる幸せが続くことを

『きおく きろく いま』監督:水本博之
映像をトレースし着色し存在の核を掴む


ゲスト:廣原 暁監督、水本博之監督、伊東瑞輝監督、伊藤晶美監督、小口詩子総合プロデューサー(武蔵野美術大学教授)
「スナメリの詩プロジェクト」の皆さん


●6/1(月) 
さよなら多摩美映像学科 こんにちはたまふぃるむ
~青山真治&大久保賢一セレクション作品特別上映


『残光』監督:広田智大
生と死の重なりをみつめる明瞭で濃密な世界

『襟売ってよ』監督:大河原 恵
ユニークな文体によって「映画」を変えた一作


ゲスト:広田智大監督、大河原 恵監督、甫木元 空監督、大久保賢一教授(多摩美術大学)


●6/2(火)
未体験ではすまされない 少女映画の金字塔


『おとぎ話みたい インターナショナルバージョン』監督:山戸結希
テアトル新宿のレイトショー記録を塗り替えた 21世紀最強の少女映画を駆け抜ける!

『Her Res ~出会いをめぐる三分間の試問3本立て~』監督:山戸結希
第3⒋回PFF入選 女の子2人の出会いにまつわる実験的恋愛短編


ゲスト:山戸結希監督、有馬和樹、上埜すみれ


※座席指定券は完売しております。劇場窓口にて立ち見券を発売中です。※
(立ち見が完売した場合には、座席指定券、立ち見券をお持ちの方以外はご入場いただけません。)


●6/3(水) 
 大学の卒業制作がそのままメジャー公開 夢は実現する!


『狂い咲きサンダーロード』監督:石井岳龍(聰亙)
『ソレダケ / that's it』が絶賛公開中の石井岳龍(聰亙)監督が描く 日本映画史上最高に凶暴でピュアな作品

ゲスト:笠松則通キャメラマン


●6/4(木) 
高校生が、大学生が実現!素晴らしい特撮の世界


『八岐之大蛇の逆襲』監督:赤井孝美 特技監督:樋口真嗣
DAICON FILMが贈る、驚異のミニチュアワーク。自主特撮映画の金字塔。


●6/5(金)
人形、クレイ、画、多彩に揃いました。PFF入選アニメーション特集


『PARALYSIS』監督:徳山高志・元子
シュールさが癖になる人形アニメーション

『21世紀の王様』監督:荻原義衛
心躍る、元祖キモかわワールドを体感せよ!

『僕ら太陽を真ン中に』監督:竹内 義
愛さずにはいられない、手のひらサイズの生命体

『舞いあがる塩』監督:水本博之
巨匠ベルトルッチをも彷彿させる世界観を描く

『乱波』監督:中島悠喜
息も吐かせぬ攻防!驚嘆の忍者アニメーション


ゲスト:徳山高志監督、徳山元子監督


「夜のPFF課外授業 入門!インディペンデント映画」
5月30日(土)~6月5日(金)、テアトル新宿にて開催!
【公式サイト】


まさかの体験が毎夜!「夜のPFF課外授業 入門!インディペンデント映画」遂にスタートしました。

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IMG_5199.JPG昨夜、地震の影響で山手線が止まるなか開幕した
「夜のPFF課外授業 入門!インディペンデント映画」
テアトル新宿は朝6時すぎまで熱い映画熱で溢れました!
初日は、オールナイト企画だったのです。

交通網の混乱にあわせ30分開演を遅らせて上映開始した『みどり女』は、
『ソロモンの偽証』が公開中の成島出監督による30年前のPFF入選作品。

まず最初に成島監督が登壇し、当時の自主映画状況や、その後の助監督や脚本家としての体験を
今、映画を志す皆さんに披露下さいました。
大学時代に年間800本の映画をスクリーンで浴びるように観続けた経験が現在を支えているというお話や、脚本家として映画に参加したことで掴むことが出来た企画実現のコツなど、貴重なお話満載。

IMG_5191.JPGトーク終了後は『みどり女』を8mm映写機で上映。140分の長編作品であることから、途中のフィルムの掛け替えも、その場で観客の皆様に体験いただきました。

続いては、成島監督が当時、大きな勘違いながら「自分も映画を撮れるかも・・・」と思い立たせてくれ、強烈な影響を受けたという、ジョン・カサヴェテス監督『アメリカの影』を、貴重な35mmフィルムで上映しました。

そこから朝まで、『みどり女』と同じ86年に熱狂的なファンクラブも生まれたという、伝説の8mm作品『いそげブライアン』、そして、90年にあらゆる人を驚愕させた8mm作品『雨女』の2本の上映と続き、、朝6時すぎに終了。
日本の8mm自主映画と、カサヴェテス作品を同時に浴びるという、新たな映画史を体感するような、貴重な一夜となりました。

IMG_5180.JPG6月5日(金)まで連夜、他にはない刺激に満ちたプログラムを揃えて皆様をお待ちしております。
ぜひテアトル新宿にお立ち寄りください!


「夜のPFF課外授業 入門!インディペンデント映画」
5月30日(土)~6月5日(金)、テアトル新宿にて開催中
【公式サイト】

「夜のPFF課外授業」にて6月5日上映の『乱波』(中島悠喜)ドイツ「ニッポン・コネクション」でも注目集める。

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ドイツ・フランクフルトにて開催中の、日本ファンによる日本映画と日本文化の祭典
「NIPPON CONNECTIONニッポン・コネクション」。

現地のドイツ人大学生2人の始めたこの映画祭も、本年15回を迎え、ここをワールドプレミアとする映画も多い世界最大の日本映画祭となりました。日本映画愛好者が欧州のみならず世界から集い、世界各地に日本映画に特化した映画祭を派生させたことでも注目の映画祭です。

本年は、新たに設けられた日本映画に対する優れた功績者を讃える「ニッポン名誉賞」が浅野忠信さんに贈られることや、インディペンデント映画のためのコンペティション「NIPPON VISION」部門では、廣木隆一、熊切和嘉の2監督が審査に参加、また、世界各地から日本映画研究家が集ってのシンポジウムが行われるなど、多くの15周年記念企画が展開されます。

そして、劇場公開映画を一挙紹介する「NIPPON CINEMA」部門にでは、『喰女 -クイメ-』(三池崇史監督)の併映作品として

PFFアワード2014準グランプリ作品『乱波』(中島悠喜監督)が招待されました。


そして、まさに、このフランクフルトでの上映日と同じ6月5日(金)には
テアトル新宿で開催中の「夜のPFF課外授業 入門!インディペンデント映画」にて、

PFF入選の傑作アニメーションプログラムの最後を飾る1作として
『乱波』を上映いたします!


スピード感あふれる映像と音で忍者の世界を描き、観客を驚かせた本作と、
シュールなパペットアニメーション『PARALYSIS』
エキセントリックな映像と歌謡曲の自由奔放な組み合わせが絶妙な『21世紀の王様』
実風景の中クレイのキャラクターが暴れ回る『僕ら太陽を真ン中に』
ベルトルッチをも彷彿とさせる世界観をドローイングやパペットを駆使して描く『舞いあがる塩』
という国内外で高い評価を得たPFF入選・入賞のアニメーション作品を5本、一挙に上映する
「~夜のPFF課外授業~入門!インディペンデント映画」最後を飾るプログラム
です。

是非劇場で体感ください!

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「夜のPFF課外授業 入門!インディペンデント映画」

6月5日(金) PFF入選アニメーション特集

『PARALYSIS』

監督:徳山高志、徳山元子 ★監督来場
PFFアワード1992佐藤工業賞/エクスポージャー映画祭 (1995/豪)


『21世紀の王様』

監督:荻原義衛
PFFアワード2001 特別審査員賞/ニッポン・コネクション(2003/独)


『僕ら太陽を真ン中に』

監督:竹内 義 ★監督来場!
PFFアワード2001エンターテインメント賞(レントラックジャパン賞)/2004年オーバーハウゼン国際短編映画祭(2008/独)


『舞いあがる塩』

監督:水本博之
PFFアワード2001入選

『乱波』

監督:中島悠喜
PFFアワード2014準グランプリ/ニッポン・コネクション(2015/独)

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サンセバスチャン映画祭の日本のインディペンデント映画特集に、PFFから7作品が招待されました。

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今年9月に開催される、サンセバスチャン映画祭(スペイン)の
「New Japanese independent cinema 2000-2015」プログラムに、
PFFから7作品が招待されました。

このプログラムは、2000年以降に制作された、日本のインディペンデント映画特集で、
全35作品の上映が予定されています。

先行で発表された24作品のラインナップをみても、
先日カンヌを沸かせた、黒沢清監督、河瀬直美監督をはじめとする、
錚々たる監督たちの作品が並んでいます。

★先行で発表された24作品のラインナップはこちら

今年で63回を数え、世界的な注目も高い、スペイン最大の映画祭での上映。
PFF作品にどのような反応が得られるか、楽しみです。


■「New Japanese independent cinema 2000-2015」招待作品

10photo.jpg第10回PFFスカラシップ作品
『空の穴』(2001年) HOLE IN THE SKY
監督:熊切和嘉
・第30回ロッテルダム国際映画祭 国際批評家連盟賞 スペシャル・メンション授与 ほか
(C)ぴあ・フラミンゴ・ビームエンタテインメント


border.jpg第12回PFFスカラシップ作品
『BORDER LINE』(2002年) BORDER LINE
監督:李 相日
・第21回バンクーバー国際映画祭 スペシャル・メンション授与 ほか
(C)PFFパートナーズ


soup.jpgPFFアワード2004グランプリ
『ある朝スウプは』(2003年) THE SOUP,ONE MORNING
監督:高橋 泉
・第23回バンクーバー国際映画祭 グランプリ受賞
・第29回香港国際映画祭 アジアン・デジタルビデオ部門 グランプリ受賞 ほか


14photo.jpg第14回PFFスカラシップ作品
『運命じゃない人』(2004年) A STRANGER OF MINE
監督:内田けんじ
・第58回カンヌ国際映画祭 批評家週間 4賞受賞(フランス作家協会賞、鉄道賞、最優秀ドイツ批評家賞、最優秀ヤング批評家賞)ほか
(C)PFFパートナーズ


fourteen.jpg第16回PFFスカラシップ作品
『14歳』(2006年) FOURTEEN
監督:廣末哲万
・第36回ロッテルダム国際映画祭 コンペティション部門 最優秀アジア映画賞受賞 ほか
(C)PFFパートナーズ


kawasoko.jpg第19回PFFスカラシップ作品
『川の底からこんにちは』(2009年) SAWAKO DECIDES
監督:石井裕也
・モントリオール ファンタジア映画祭 最優秀作品賞、最優秀女優賞受賞 ほか
(C)PFFパートナーズ


iya.jpg『祖谷物語~おくのひと~』(2013年) THE TALE OF IYA
監督:蔦 哲一朗 *PFFが窓口として、海外に紹介
・第24回トロムソ国際映画祭 グランプリ受賞
・第38回香港国際映画祭 ヤングシネマ・コンペティション部門 審査員特別賞受賞 ほか

「第37回PFF」映画祭ボランティアスタッフを募集

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37th_volunteer.png9月12日(土)より開催となる「第37回PFF」にて
共に会場運営を行うボランティアスタッフを募集します。
ぜひ、一緒に映画祭を盛り上げていきましょう。

以下の募集要項をご確認のうえ、メールでご応募ください。
ご応募お待ちしております。


<「第37回PFF」映画祭ボランティアスタッフ募集要項>

【業務内容】
○映画祭会場設営時の備品等搬入搬出サポート
○もぎり・接客業務
○場内案内・整理、アンケート等の配布・回収
○Q&Aでのマイク係
○トーク用ステージセッティングのサポート

【日程】
○事前準備等 8月~9月のうち数日
○映画祭会場仕込日 9月上旬(日付未定)
○映画祭期間中 9月12日(土)~24日(木)
  ※14日(月)/21日(月・祝)は休館日

【条件】
1.映画祭期間中に、10時頃から21時頃の間で1日5時間以上のボランティアが会期中4日以上可能な方。
2.映画祭最終日の表彰式の日[9月24日(木)13時頃~21時頃]に一日ボランティア参加可能な方。
※2の実施には会場をよく理解している方を多数必要とするため、1と2の両方を満たす方を募集します。 

【活動場所】
○ぴあ株式会社 本社(渋谷区東1-2-20)※事前準備時
○東京国立近代美術館フィルムセンター(中央区京橋3-7-6) ※映画祭期間中

【支給するもの】
○オリジナルスタッフTシャツ 
○第37回PFF公式プログラム1部 
○食事 ※1日5時間以上参加の方。
○会場までの交通費 ※上限往復800円まで

○業務時間外での作品鑑賞が可能です。
○9月24日(木)は業務終了後、懇親パーティへの参加が可能です。


以下の項目(1)~(7)をご記入の上、メールにて下記事務局までご応募ください。

[お申し込み先]
送信先メールアドレス:volunteer@pff.jp
メールの件名には「PFFボランティア」とお書き下さい。

締め切り:7月3日(金)

■プロフィール
(1) お名前
(2) 性別・年齢
(3) ご連絡先
   郵便番号 / 住所 / 電話番号 / 携帯電話
   メールアドレス(PC・携帯のアドレスをそれぞれご記入ください。)
(4) 所属先(学校名・専攻・学年/会社名/アルバイト先など)

■応募にあたって
(5) 参加可能な日程と時間帯
(6) PFFまたは他の映画祭に参加されたことはございますか?
(7) これまでの経歴・職歴、志望動機、自己PRなどご自由にお書きください。

※応募要項での選考後、面接を経て、決定させていただきます。
以上、募集についての不明点・ご質問などがございましたら、下記へご連絡ください。
ぴあ株式会社 PFF事務局 江村/TEL:03-5774-5296/e-mail:volunteer@pff.jp

※ ご応募に際しお預かりしました個人情報は、ボランティアスタッフ選考および
ご本人へのご連絡、選抜された場合にはその後の業務やイベント情報のご連絡のみに使用し、
取り扱いには十分留意いたします。

鈴木洋平監督『丸』が台北映画祭、ウィーン国際映画祭から招待されました。

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maru_1.JPGPFFアワード2014入選作『丸』(鈴木洋平)が、新たに2つの海外映画祭から招待されました。

今年3月にニューヨーク・リンカーンセンターで行われた、
世界の若手監督を紹介することで著名な映画祭「New Directors / New Films」
上映されたことで、海外から更なる注目を浴びている本作。

今後の上映予定とあわせて、
トニー・レインズ氏(イギリス)、チャック・ボーエン氏(アメリカ/Slant Magazine)
2名の海外評論家による『丸』の映画評をご紹介します。
スピルバーグやジャームッシュとの比較で、作品の魅力が語られています。ぜひご覧ください。


【今後の映画祭】
■台北映画祭(台湾)
6月26日(金)~7月18日(土)
【公式サイト】

■ウィーン国際映画祭【ビエンナーレ】(オーストリア)
10月22日(木)~11月5日(木)
【公式サイト】

今月末に開催される台北映画祭では、『野火』(塚本晋也)、『百円の恋』(武正晴)、『トイレのピエタ』(松永大司)などの話題作と共に、『丸』が上映されます。鈴木洋平監督も現地入りし、映画祭に参加予定です。(Future Lights部門での上映)
さらに、観客数が延べ8万人以上といわれるヨーロッパ最大級の映画祭、ウィーン国際映画祭(ビエンナーレ)からも招待されました。ヨーロッパプレミアとなる上映での観客の反応も楽しみです。


【『丸』海外映画評】

未知なる可能性
トニー・レインズ

「丸」
鈴木洋平監督作「丸」は大島渚監督の「絞死刑」以来、数十年ぶりに、日本の停滞した政治・文化・経済に風穴を開けた良作だ。ブラックコメディーでありながら、SFミステリーでもあり、ルポタージュでもあり、問題作でもある本作は、ドキュメンタリードラマの形式でスタートし、ごく平凡な郊外の家族を1人ずつ字幕で説明する。続いて警察の手続きの不手際に焦点を当て、やがて性政治学的な爆雷へと変わっていき、総じてサミュエル・ベケットの小説のようなバックビートを奏でている。要するに、本作は衝撃の長編デビュー作であり、今年一番の喜ぶべきサプライズをもたらす存在だ。いつもどおり、ほぼ全ての日本の評論家は本作から目を背けているが。

【掲載ページ】

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「丸」 ★★★☆
チャック・ボーエン 2015年3月20日

「Ow」(※「丸」の英語タイトル)を見ればすぐ、そのタイトルどおりの映画だと分かる(ただ日本語の原題を直訳して「Zero」という英語タイトルにしたほうが、より合っていたかも)。映画の舞台は郊外にある鈴木家で、家族構成は最近リストラに遭ったという事実を隠している中年の父親、一度も働いたことがなく寝てばかりいる成人した息子、認知症ぎみの祖母、家族との毎日にうんざりしている母親。つまり鈴木家は典型的な中流家庭なのだが、今の時代にはそうした生活を維持していくのは難しくなっている。鈴木洋平監督は家庭内の悩みや不安、失望、恥を格子のように張り巡らせて見事に描き出している。緻密に計算された描写は各所に見られる。

鈴木監督の表現は温かさと緊張感を同時にもたらす。鈴木監督はスピルバーグのように共同生活の喜びと苦しみをうまくとらえる才能に長けており、ジム・ジャームッシュのように時々シュールな笑いを交えて社会における孤独を描き出すセンスを持ち合わせている。結果としてヒューマニズムが生まれ、本作がSF的な寓話へと発展するのに役立っている。

【掲載ページ】


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SHIBUYA TSUTAYAのPFFコーナー新展開!塚本晋也監督&池谷 薫監督がセレクト

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IMG_5826.JPGSHIBUYA TSUTAYA 4F PFFコーナーは、本日よりリニューアルしました。
「なんだこの撮影は!」と驚嘆した作品をご紹介する<撮影>に特化したシリーズ第4弾。

そんな20作品をセレクトしてくださったのは、製作、監督、脚本、撮影、照明、美術、編集、主演と全てに関与して映画を創造する塚本晋也監督と被写体の視点に寄り添うドキュメンタリー作品を撮り続けている池谷 薫監督です。

監督たちを魅了し、脱帽させた作品の数々を独自の観点でおススメします。
PFFコーナーで作品をチェックして、映画の画を浴びる夏の到来を感じてください。


◎塚本晋也監督
1960年東京生まれ。14歳で初めて8ミリカメラを手にする。
『電柱小僧の冒険』でPFFアワード1988グランプリを受賞。
89年『鉄男』で劇場デビューと同時に、ローマ国際ファンタスティック映画祭グランプリ受賞。
主な作品に、『バレット・バレエ』(99年)、『六月の蛇』(03年)、『ヴィタール』(04年)、『悪夢探偵』(07年)など。
12年『KOTOKO』では、第68回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門最高賞を獲得した。

最新作『野火』
7月25日(土)より渋谷ユーロスペースほか全国ロードショー
【公式サイト】


◎池谷 薫監督
1958年東京生まれ。同志社大学卒業後、数多くのテレビ・ドキュメンタリーを演出する。
02年劇場デビュー作『延安の娘』は、ベルリン国際映画祭など世界30数カ国で絶賛され、
カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭最優秀ドキュメンタリー映画賞ほか多数受賞。
2作目の『蟻の兵隊』(05年)は中国残留日本兵の悲劇を描き、記録的なロングランヒットとなる。
12年『先祖になる』では、文化庁映画賞大賞を受賞。

最新作『ルンタ』
7月18日(土)より渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国ロードショー
【公式サイト】

『蟻の兵隊』は、戦後70年アンコールモーニングショーとして
2015年7月18日(土)~31日(金)ポレポレ東中野にて上映されます。
【公式サイト】


SHIBUYA TSUTAYA
渋谷駅より徒歩1分。渋谷スクランブル交差点正面。
TEL:03-5459-2000
営業時間:朝10:00~深夜02:00(全館)
(映画前売り券販売は、23:00まで)
「SHIBUYA TSUTAYA映像フロア」twitterアカウント

【第37回PFF】 全国開催日が決定 &公式サイトオープンしました。

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第37回PFF(ぴあフィルムフェスティバル)全国開催決定!

日本映画の最前線を追いかける映画祭が、
今年も全国を巡ります。

【東京】
2015年9月12日(土)~24日(木) *月曜休館
東京国立近代美術館フィルムセンター


【京都】
2015年10月3日(土)~9日(金)
京都シネマ


【神戸】
2015年10月31日(土)~11月3日(火・祝)
神戸アートビレッジセンター


【名古屋】
2015年11月12日(木)~15日(日)
愛知芸術文化センター


【福岡】
2016年4月開催予定
福岡市総合図書館


公式サイトが立ち上がり、いよいよ本格始動。

気になる招待作品は順次発表していきます。

映画の歴史と、それを支えたひとびとを知ることで、

もっと映画を楽しめるようになるプログラムをただいま準備中です。


今後の発表にご期待ください。

【第37回PFF公式サイト】
http://pff.jp/37th/


PFFアワード2014年入選の2作品『独裁者、古賀。』と『波伝谷に生きる人びと』がまもなく劇場公開!

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昨年「PFFアワード2014」に入選した
『独裁者、古賀。』(飯塚俊光)『波伝谷に生きる人びと』(我妻和樹)
2作品がこの夏、相次いで劇場公開されます。


11_dokusaisyakoga.jpg7月18日(土)より、新宿K's Cinemaで公開の
『独裁者、古賀。』は、伊参スタジオ映画祭でシナリオ大賞を受賞した脚本を、
執筆した飯塚俊光監督が自ら映画化した作品。

観客の意表をつく先の読めない展開で、
PFFの会場では上映後には拍手が起こる回もありました。
いじめを題材にしながらも、エンタテインメント性と完成度の高さが評価され、
エンタテインメント賞(ホリプロ賞)を受賞した作品です。


15_hadenyaniikiruhitobito.jpg8月1日(土)より、ポレポレ東中野で公開される
『波伝谷に生きる人びと』は、我妻和樹監督が大学時代に民俗学の研究で訪れた、
宮城県南三陸町の小さな漁村の営みを捉えたドキュメンタリー。
初監督作品で見事、日本映画ペンクラブ賞を受賞しました。

民族調査に3年、撮影に3年、編集に3年と、実に9年を費やし、
現在は被災地となってしまった波伝谷の土地で生きる人々の魅力を記録した、
まさに監督入魂の1作です。


どちらも公式サイトとSNSで最新情報が発信されておりますので、
ぜひチェックしてみてください。どうぞお見逃しなく!


『独裁者、古賀。』
7月18日(土)より新宿K's Cinemaにて公開
【公式サイト】


『波伝谷に生きる人びと』
8月1日(土)よりポレポレ東中野にて公開
【公式サイト】

PFFアワード2015入選作品 7月10日(金)正午に発表

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大変お待たせしております
「第37回PFF」コンペティション部門
「PFFアワード2015」入選発表 を来週 7月10日(金)の正午 に行います。

本年ご応募いただいた577作品は
約4ヶ月にわたりPFFディレクターを含む16名のセレクション・メンバーが拝見しました。

「1作品を最低3名が、途中で止めることなく完全にみる」
というルールのもと1次審査が行われ、
全員が集合し、一日かけた「1次審査会議」での討議を経て、
「1次通過作品」を決定。

その「1次通過作品」を、16名のセレクション・メンバー全員がみて
再び全員が集って「2次審査会議」を行い、深夜までの討議を重ねた後、
PFFディレクターにより入選作品が決定します。

各人の推す作品の魅力をぶつけ合い、白熱する会議の模様をお伝えしたい、
厳正なプロセスを経て選ばれた入選作品の発表に
ぜひご注目ください。


IMG_5408.JPG

審査会議の様子

PFFアワード2015入選作品を発表します。

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応募された577本を3月からおよそ4か月間拝見し、一次&二次審査と参加するセレクション・メンバー16名は季節の移ろいを忘れる刺激的な日々を過ごしました。
最終的に入選作品を決定するという過程で、候補作品を再見しながら徐々に大きくなった驚きと発見は、「映画を学校で学ぶ」ということがすっかり定着している現実です。
77年、PFFの始まった年には、「映画学校」として数えられるのは日本大学芸術学部映画学科と日本映画学校(旧・横浜映画専門学校、現・日本映画大学)のみであり、多くの自主映画は、一般の高校、大学、果ては中学校で次々に設立される"映画研究会"での映画づくりから生まれていたと聞きます。そして、映画産業の混乱も極まった怒涛の80年代を遥か遠くにみる2015年のいま、映画、映像を"学ぶ"場所が、自主映画の土壌として"つくる"場所として大きく拡がっていることを、しみじみと体感した本年です。

37回を数えるPFFでは、その始まりのときとは映画を取り巻く環境がすっかり変化する現在でも「自主映画製作を支える情熱」の普遍的な力を紹介していきたいと、改めて考えます。そして、「何故映画をつくるのか。何が自分にとっての映画なのか。何を自分はみせたいのか。どこを自分は目指すのか。」という自問自答を重ねたであろう力作たちを前に、決断に悩みながら入選作品を20本決定しました。作品の五十音順でご紹介します。


◎「PFFアワード2015」入選作品

※作品名五十音順。上映時間、年齢は応募時のものです。

『甘党革命 特定甘味規制法』38分
監督:諸星厚希(21歳)

この国ではチョコレートが厳しく規制され、今や政府による甘党掃討作戦が進行中。日本甘党過激派のゲリラ青年たちと家出娘は、スニッカーズを食べつつ革命を目指す!

『あるみち』83分
監督:杉本大地(21歳)

トカゲ獲りに夢中だった小学生時代。念願の美大には入ったけど、トカゲ獲りのあのワクワクはどこに? 友や母との何気ないやりとりや間合いが臨場感あふれる平成男子物語。

『いさなとり』91分
監督:藤川史人(30歳)

広島県三次市。化石探しに熱中する中学生男子は、町の歴史に触れ、身辺の変化も体験。ドラマとドキュメンタリーなど、いくつもの素材を融合させ、土地と時間を描く意欲作。

『異同識別』20分
監督:佐々岡沙樹(32歳)

強盗事件の証拠物件として科捜研に送られてきた大量のガムテープ。研究員たちはガムテの奥深さに分け入り、ガムテの匂いを語りだしては盛り上がる。ガムテはロマンだ!!

『嘘と汚れ』92分
監督:猪狩裕子(30歳)

自分の失敗を同僚の老人に結果的になすりつけた女性ゆい。自責の念と自己弁護が渦巻く彼女の内面を背中で表現させ、その「汚れ」を観客に突きつける、長回しの力作。

『海辺の暮らし』37分
監督:加藤正顕(28歳)

ネコムシの密漁をするハードボイルドな女は密漁監視員の男と出会う。魅力満点の人物たちと笑えるセリフ満載の天才的センスが、現実から浮遊した町のすみずみに行きわたる。

『大村植物標本』19分
監督:須藤なつ美(24歳)

祖父が遺した植物標本に魅せられた少女チズは、会ったことのない祖父の影を求める。煙草を吹かすチズの年齢不詳感と仰天のラストで、多くの境界線をすんなり越える異色作。

『帰って来た珈琲隊長』52分
監督:佐々木健太(30歳)

娘の体を借りた亡き隊長が元部下を訪れ、戦時の生体実験の記憶と現在の恋愛話が交錯する。重さと軽さを絶妙に織り込みつつエロスも濃厚に漂わせた、8mmフィルムの異色作。

『ゴロン、バタン、キュー』54分
監督:山元 環(22歳)

21歳のあたるは横暴な父から離れ、心優しい老人とブルーテントに暮らす。だが、やがて冷酷な現実を突きつけられる。ホームレス生活を躍動感いっぱいに愛を持って描く。

『The Escape』67分
監督:島村拓也(25歳)

ある日、突然、何者かに執拗に狙われる。つねに監視されている恐怖がじわじわと迫り、ついに逃亡を決意するが...。画面に映るすべてが不穏な空気に満ちる真正ホラー。

『したさきのさき』45分
監督:中山剛平(24歳)

高校生の咲紀は智哉に片思い。彼の唾液に触れたい願望が抑えられずエスカレートしていくが...。思春期の痛さを咲紀と同級生たちを通してスリリングに描く、青春残酷物語。

『チュンゲリア』37分
監督:峯 達哉(26歳)

映画『念力先輩』を観終ると、外はゾンビが跋扈!僕を「先輩」と呼ぶ女の子と川を目指す。予測不能な展開と愛や宇宙論にまで広がるセリフが、麻薬のように観客を痺れさせる。

『ひとつのバガテル』72分
監督:清原 惟(22歳)

少女アキは、ピアノで繰り返し同じ曲を弾く。さまざまな人の感情や言葉を受け止めながら彼女がブレないのは、音楽という道しるべがあるから。音楽の意味を映画で探る野心作。

『船』16分
監督:中尾広道(36歳)

メダカを愛する都会暮らしの青年3人は、拾ったかわいい小舟を川に流すため、奈良の山へ。心地いい音楽に乗ったのどかなドライブが人生&宇宙讃歌へと広がっていく快感!

『マイフォーム』15分
監督:跡地淳太朗(28歳)

亡き祖父の家で写真を撮り、古いアルバムを開く。家族の記憶が沁み込む家で、彼女は祖父から確かにバトンを受け取る。セリフ無しで多様な感覚を喚起させる奥行き深い作品。

『みんな蒸してやる』41分
監督:大河原 恵(21歳)

エビ焼売屋で働くカヨコは、かかし男に恋心、ふりむかせたい。主演も兼ねる監督の妄想センスが失恋の先をテーマに細部まで爆裂、爆笑の渦に。手作りウェディングドレスも必見!

『ムーンライトハネムーン』71分
監督:冨永太郎(22歳)

冴えない純朴な男子大学生は、美人同級生とひそかに交際中だが、ネットで彼女の着用済み下着を売って稼いでいた。性欲という魔物に支配された男たちの滑稽な哀しみよ!!

『モラトリアム・カットアップ』38分
監督:柴野太朗(22歳)

20歳のフミヤは徹頭徹尾アナログ人間、いわば過去に生きる青年だ。思い出話と妄想を現実の地平線上に自由自在に挿入しながら、万物流転をポップに描いた青春コメディ映画。

『幽霊アイドルこはる』35分
監督:井坂優介(26歳)

高校生こはるは、目覚めると幽霊になっていた! 霊感がある人だけに見えるアイドルとして大人気に! 現実逃避を続けてきた女の子の逆転成功物語を描くコメディ・ホラー。

『わたしはアーティスト』24分
監督:籔下雷太(31歳)

友達のいない高校生の沙織は自撮りのビデオアート作りに夢中。という孤高の自己陶酔ぶりを揶揄する、もうひとりの私。非凡と凡庸に揺れる、ラブリーでキュートな成長物語。


一次審査通過作品

※作品名五十音順。

『蒼のざらざら』
上村奈帆
『静寂、とりとめもなく。』
香月 綾
『明日に向かって逃げろ』
辻野正樹
『斥力』
山田陽一朗
『アニマロガメ』
森永悠仁
『そこどいて』
大橋咲歩
『あの残像を求めて』
隈元博樹
『たちんぼ』
横山翔一
『あま つち はこ ふね』
早崎加恋
『たびのやまびこ』
片野坂 亮
『雨時々晴れ』
李 允石
『デイ・ドリーム』
佐藤安稀
『undo』
林 知亜季
『Tropical』
芳賀陽平
『うつろう』
久保裕章
『夏を撮る』
柴口 勲
『オプティック プロディジー』
大西泰二郎
『バイバイ、おっぱい』
鋤﨑智哉
『オリンピアの嘲笑』
三原慧悟
『PAKKKKKKKIS』
相馬あかり
『解放』
相馬寿樹
『ひこうせんより』
広田智大
『COUNSELING』
林 霊
『彦とベガ』
谷口未央
『かさぶた -The Scub Pig-』
矢野ほなみ
『密かな吐息』
村田 唯
『かたづけ』
永谷優治
『羊は楽園を探す』
河合 健
『きらわないでよ』
加藤大志
『フォーエバーラヴ』
田中浩美
『雲の屑』
中村祐太郎
『古本屋SOS!』
櫻井啓介
『ケンとカズ』
小路紘史
『風和理~平成の駄菓子屋物語~』
田中健太
『ゴミの音色』
草苅勲
『本日、引越し致します』
石川貴雄
『sir/len(t)』
川神正照
『マネーのトラッシュ』
中島邦彦
『サヨナラノアト』
緒方一智
『向こう側』
小川泰寛
『三億年生きた笹口』
笹口騒音
『無傷の日々』
布瀬雄規
『次男と次女の物語』
深津智男
『奴物語1出発』
榎園京介


「PFFアワード2015」セレクション・メンバー

荒木啓子(PFFディレクター) 常川拓也(映画ライター)
小原 治(映画館スタッフ) 原 武史(レンタルビデオ店スタッフ)
片岡真由美(映画ライター) 廣原 暁(映画監督)
木下雄介(映画監督) 細川朋子(パブリシスト)
木村奈緒(フリーライター) 前田実香(映画館スタッフ)
小坂井友美(ぴあ中部支局編集担当) 松瀬理恵(イベントディレクター)
小林でび(映画監督・役者) 皆川ちか(ライター)
杉浦真衣(書店員) 結城秀勇(ライター・映写技師)

※五十音順。



ここで、いくつかの作品を挙げておきます。『サヨナラノアト』(緒方一智監督)の俳優の素晴らしい演技、『PAKKKKKKKIS』(相馬あかり監督)の奇妙なパワー、『奴物語1出発』(榎園京介監督)の切実さ、は長い時間をかけて議論されました。
加えて、『斥力』『デイ・ドリーム』『バイバイ、おっぱい』『羊は楽園を探す』『マネーのトラッシュ』『向こう側』も強く支持するメンバーがいたことをお伝えします。

「PFFアワード2015」入選20作品は、第37回PFFのコンペティション部門にて上映されます。東京会場では2回、京都、神戸、名古屋、福岡の会場では各1回の予定です。
思いもよらない驚きと喜びを体験しに、是非会場に足をお運びください。

そして、コンペティション部門の他に、招待作品部門も展開します。


●サミュエル・フラー特集
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ジム・ジャームッシュと談笑するサミュエル・フラー(右)
"by permission of Chrisam Films, Inc."

まず、自伝"A Third Face:My Tale Of Writing,Fighting, And Filmmaking"の発表にあわせ製作された実娘によるドキュメンタリー『A FULLER LIFE(原題)』でサミュエル・フラーを浴びる。日本でも近日発売予定のフラーの自伝の一節を、フラーファンで知られるジム・ジャームッシュやヴィム・ヴェンダース、そしてジェイムズ・フランコなどが朗読し、そこに語られた世相や自作の映像が紹介され、フラーを、アメリカを、映画を体感できます。
次に、日本未公開の貴重作『ベートーヴェン通りの死んだ鳩』を目撃してください。その他上映作品は、追って発表します。お楽しみに!

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『ベートーヴェン通りの死んだ鳩』
Tatort: Tote Taube in der Beethovenstraße (Bild: WDR)



●「映画のコツ~こうすればもっと映画が輝く~」
PFFが密かに続けている映画講座シリーズ。
本年はタランティーノとのコラボでも知られる美術監督、種田陽平さんが美術の名匠たちを訪ねた「伝説の映画美術監督たち×種田陽平」(SPACE SHOWER NETWORK)からインスパイアされ、種田さんをはじめ美術監督をお招きしての、映画のコツを伝授いただく映画上映&トークの時間を設けます。
音の大切さ、撮影の大切さをキャンペインしてきたPFFですが、本年は、視覚の大きなキーである美術の世界に入ります。
また、映画の総合的なリーダーでもあるプロデューサーの講座も継続して展開予定。
映画をつくるために大切で役立つことを持ち帰っていただく時間です。

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種田陽平さん(美術監督)
撮影 周裕隆



●特集「映画内映画」
映画製作にまつわる映画は驚くほど沢山あります。
PFFでは、本年完成した長崎俊一監督『唇はどこ?』と鈴木卓爾監督『ジョギング渡り鳥』の完成披露プレミア上映を行うにあたり、奇しくも両作品が見事に描く、映画製作参加者の公平性という課題に強く興味を掻き立てられ、「映画内映画」という特集をつくりました。
上記2作品に加え、ピンク映画製作現場を活写した森崎東監督の傑作『ロケーション』と、その『ロケーション』内で、何度も呟かれるフランソワ・トリュフォー監督の『アメリカの夜』を上映します。映画をつくることの歓びと苦しみと何かをこの4作品で浴びてください。

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『アメリカの夜』(フランソワ・トリュフォー監督)



●特別企画「世界が絶賛した日本の短編たち」
昨年のカンヌ映画祭シネフォンダシオン部門で大きな話題となった平柳敦子監督の『OH!Lucy』を上映します。あわせて、近年世界を湧かせた日本の短編を一挙に集めたプログラムをつくります。
伊藤高志監督、平林勇監督、山村浩二監督、和田淳監督らの作品をラインナップ予定です。
ご期待ください。

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『OH!Lucy』(平柳敦子監督)
Copyright (c) 2015 Oh Lucy!. All Rights Reserved.


「第37回PFF」
9月12日(土)~24日(木)、東京国立近代美術館フィルムセンターにて開催!*月曜休館
【公式サイト】

京都:10月3日(土)~9日(金) 京都シネマ
神戸:10月31日(土)~11月3日(火・祝) 神戸アートビレッジセンター
名古屋:11月12日(木)~15日(日) 愛知芸術文化センター
福岡:2016年4月予定 福岡市総合図書館

【第37回PFF】 明日(8/4)、上映作品発表!チケット先行予約開始

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明日8月4日、第37回PFF公式サイトにて、
上映作品の発表とチケットの先行予約(プレリザーブ)を開始します。


映画の歴史とほぼ重なる、
多彩な年齢層とバックグラウンドを持つ41作品(予定)の集合する
「第 37 回PFF」。


チケットは、
8月8日(土)と、8月15日(土)
2度にわけて発売です。

*各発売の4日前にプレリザーブを実施します。


コンペティション部門「PFFアワード2015」20作品の監督たちは
平均年齢 26 歳。
いま、現在をうつすカラフルな作品たちの上映日時を発表します。


そして、4つの企画で構成される招待作品部門。

ほぼ 100 年前に生まれ、
激動の 20 世紀を映画に照射した
自由な心と強靭な精神を持つアメリカの偉才、

サミュエル・フラーの特集では、
日本初上映の2作品を先行発売です。


映画は映画をつくることをどのように描いてきたかを体感する、
名作とプレミア上映となる新作を集めた
「映画内映画」

そして、短編映画を改めて知る
特別企画「世界が絶賛した日本の短編たち」

同時に8月8日発売です。


追いかけて8月15日には、
「特集 サミュエルフラー」の他作品と、
PFF講座シリーズ「映画のコツ~こうすれば映画がもっと輝く~」を発売します。

ここでしか体験できない
驚きに満ちたPFFの11日間に、

是非ご参加ください!

第37回PFF 9月12日(土)― 9月24日(木)※月曜休館
東京国立近代美術館フィルムセンターにて開催!

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『ベートーヴェン通りの死んだ鳩』日本初上映
Tatort: Tote Taube in der Beethovenstraße (Bild: WDR)

「第37回PFF」上映作品発表!プレリザーブも受付スタート

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本日「第37回PFF」公式サイトがリニューアルOPENしました!
【第37回公式サイト】

「PFFアワード2015」「特集 サミュエル・フラー」「映画内映画」「世界が絶賛した日本の短編たち」の作品情報や、タイムテーブルをアップしておりますので、ぜひチェックしてみてください。

また、プレリザーブ(先行抽選)の受付もスタート
8月8日(土)の一般発売前に、PFFアワード表彰式&グランプリ上映などの人気プログラムは、プレリザーブで確実にゲットしよう!

★プレリザーブ受付時間:8月7日(金)11時まで

プレリザーブの応募はこちらから
【チケットぴあ】


*8月15日(土)よりチケット発売になる、「映画のコツ」および「特集 サミュエル・フラー」の一部作品は、後日アップいたします。お楽しみに!


第37回PFF
9月12日(土)~24日(木)、東京国立近代美術館フィルムセンターにて開催! *月曜休館
【公式サイト】

ぴあ映画生活に第37回PFFの楽しみ方掲載!一般審査員も大募集

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本日、日本最大級の映画コミュニティサイト「ぴあ映画生活」にて
第37回PFFの特集が掲載されました。


PFFの楽しみ方が紹介されていますので、必見です。

≪ぴあ映画生活PFF特集ページ≫

そして、現在「ぴあ映画生活」では、
PFFアワード2015「映画ファン賞(ぴあ映画生活賞)」一般審査員を大募集中です。
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最終審査員から選ばれる3賞5作品(グランプリ、準グランプリ、審査員特別賞3作品)と同様に、
本賞に選ばれた監督にも長編映画製作援助システム「PFFスカラシップ」への挑戦権が与えられるため、一般映画ファンの手によって未来の映画監督が誕生するかもしれないという非常にレアかつ貴重な機会です。

ぜひご参加ください。

≪審査員募集ページ≫


また、「ぴあ映画生活チャンネル」ニコニコ生放送での
第37回PFF特集と、無料放映企画も準備中です。

お楽しみに。

第23回PFFスカラシップ作品『過ぐる日のやまねこ』、9月19日(土)より公開決定!

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yamaneko_0807.jpg第23回PFFスカラシップ作品『過ぐる日のやまねこ』が、9月19日(土)よりユーロスペース(渋谷)、上田映劇(長野県上田市)での公開が決定いたしました!

本作の監督は、初長編『くじらのまち』で「PFFアワード2012」グランプリとジェムストーン賞(日活賞)をW受賞した、鶴岡慧子監督。同作品は、ベルリン国際映画祭、釜山国際映画祭をはじめ各国の映画祭で上映され、翌年には、ツルゲーネフ原作の映画化『はつ恋』がバンクーバー国際映画祭ドラゴン&タイガー部門にノミネートされるなど、国際舞台でその才能を注目されています。

待望の劇場デビュー作となる、本作『過ぐる日のやまねこ』では、山奥に棲む幻のやまねこをモチーフに、過去と現在、この世とあの世、都会と田舎、記憶と忘却の狭間をさまよう主人公たちが、ささやかで心あたたまる交流を経て一歩前に踏み出していく姿をみずみずしく映し出しています。

主人公を演じるのは、青山真治監督『共喰い』のヒロインで脚光を浴びた木下美咲。孤高の雰囲気を漂わせる陽平役には子役出身で、最近はドラマ「マッサン」「花燃ゆ」などで強い印象を残した泉澤祐希。将来が期待される若手実力派のふたりが、揺れ動く心情の一瞬一瞬を繊細に演じます。

撮影は鶴岡監督の出身地であり、映画『サマーウォーズ』(監督:細田 守)や『青天の霹靂』(監督:劇団ひとり)、そして来年の大河ドラマ「真田丸」の舞台としても話題の長野県上田市で行われました。神秘的な山々と森林、のどかな田園地帯、生活感あふれる懐かしい家並みなど、日本の原風景を思わせるふるさとの描写も、誰しもの郷愁を呼び起こす作品となっています。

ぜひ劇場のスクリーンでご覧ください!


第23回PFFスカラシップ作品
『過ぐる日のやまねこ』
9月19日(土)より、ユーロスペース(渋谷)、上田映劇(長野県上田市)他全国順次ロードショー
【公式サイト】


(C)「過ぐる日のやまねこ」製作委員会


「特集 サミュエル・フラー」「映画のコツ」のプログラムを発表!新たにゲストも決定!

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本日「第37回PFF」の追加プログラムをアップいたしました。

「特集 サミュエル・フラー」では、国内ではソフトされていない『殺人地帯U・S・A』ほか、5作品を新たにアップ!貴重なスクリーンでの上映をどうぞお見逃しなく。

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『殺人地帯U・S・A』

詳しくはこちら⇒【特集 サミュエル・フラー】

荒木ディレクターのブログでも、今回のサミュエル・フラーの特集について書いておりますので、ぜひご覧ください。
【PFFディレクターBLOG:「なぜサミュエル・フラーなんですか?と問われれば・・・」】


また、PFF講座シリーズ「映画のコツ」の詳細も決定!

9月13日(日)は、「21世紀から観る小津安二郎の映画と空間」と題して、かつて小津映画にオマージュを捧げた『変態家族兄貴の嫁さん』で出会った種田陽平美術監督と周防正行監督をお迎えします。参考作品『小早川家の秋』の上映と対談の豪華プログラムです。

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種田陽平美術監督(左/撮影:周裕隆)と周防正行監督(右/撮影:下村一喜)


9月19日(土)の「撮影所なき時代に映画をつくる方法」では、伊地智 啓プロデューサー×濱口竜介監督をお迎えします。注目の若手監督・濱口監督が聞き手となり、これまでにたくさんのヒット作を生み出してきた伊地智 啓プロデューサーに、さまざまなお話を伺います。参考作品はタイトルにある「撮影所」スタイルに近い形で制作されたという『居酒屋ゆうれい』です。

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伊地智 啓プロデューサー(左)と濱口竜介監督(右)

詳しくはこちら⇒【映画のコツ】


上記プログラムの前売券は、今週末8月15日(土)より発売
さらにプレリザーブ(先行抽選)も本日より受付中です。(プレリザーブ受付:14日(金)11時まで)
【お申込みはこちら】


さらにゲストも続々決定しています。
今後も決定次第、ゲストを発表していきますので、ご注目ください。

<ゲスト情報>
9月19日(土)14:45~
【映画内映画『アメリカの夜』】
諏訪敦彦監督、来場!

9月20日(日)18:00~
【特別企画「世界が絶賛した日本の短編たち」】
『最後の天使』伊藤高志監督、来場!

9月22日(火・祝)16:15~
【特集 サミュエル・フラー『東京暗黒街・竹の家』】
井口奈己監督、来場!


またサプライズ上映の中身は、8月下旬に発表予定。どうぞお楽しみに!


第37回PFF
9月12日(土)~24日(木)、東京国立近代美術館フィルムセンターにて開催! *月曜休館
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「第37回PFF」開幕まで、あと1カ月!映画チラシが完成&ぴあ映画生活にも追加情報が掲載。

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9月12日(土)より開催の「第37回PFF」まであと1カ月となった本日、映画祭のチラシが完成しました。
flyer_0812.jpg全8ページに、映画祭を楽しむためのポイントも掲載された情報満載のチラシです!
今週末より、都内近郊の映画館を中心に順次登場しますので、ぜひお持ち帰りください。

*チラシのPDFはこちらからご覧ください。
■第37回PFFチラシ


また、ぴあ映画生活の「第37回PFF」特集ページに、全作品の情報が追加アップされました。

メールマガジン登録者限定で配信される、割引クーポン情報も掲載中
映画祭期間中、何度でも使用できるお得なクーポンです。ぜひチェックしてみてください!

【ぴあ映画生活「第37回PFF特集ページ」】


*サプライズ上映の中身は、8月下旬に発表予定。どうぞお楽しみに!


第37回PFF
9月12日(土)~24日(木)、東京国立近代美術館フィルムセンターにて開催! *月曜休館
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石井裕也監督に聞く、「不安は克服できるのか?」トークイベントを採録!

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y_ishi_2014.jpg昨年、2014年9月23日(火・祝)東京国立近代美術館フィルムセンター・大ホールにて、
第36回PFFの特別企画「映画監督への道」として、
『舟を編む』、『バンクーバーの朝日』で大注目の若手監督・石井裕也監督に登壇いただき、
当時の最新作『ぼくたちの家族』の上映と、「不安は克服できるのか?」をテーマに
トークイベントをおこないました。

一作一作、着実であり、そして急速な変化をみせる石井監督に、
これまでの体験を通し、自らのハードルを上げ続けるときに発見した、
秘訣の数々を披露いただきました。
それは、全ての未体験の「仕事」に向かう人々にとっても、ヒント満載です。

ぜひご一読ください。
★PICK UP!【「映画監督への道」石井裕也監督編】


本年、第37回PFFでも引き続き、PFF講座シリーズとして「映画のコツ~こうすればもっと映画が輝く~」を行います。
視覚の大きなキーである「美術」と、映画の総合的なリーダー「プロデューサー」について迫ります。

★「21世紀から観る小津安二郎の映画と空間」
対談:種田陽平美術監督×周防正行監督

★「撮影所なき時代に映画をつくる方法」
対談:伊地智 啓プロデューサー×濱口竜介監督

ご参加お待ちしています。
チケットは、明日15日(土)発売開始です!


第37回PFF
9月12日(土)~24日(木)、東京国立近代美術館フィルムセンターにて開催! *月曜休館
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「特集 サミュエル・フラー」の前売券について

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「特集 サミュエル・フラー」の前売券販売について、注意事項があります。

インターネット「チケットぴあ」で前売券を購入する際、購入先ページがわかりづらく、
『「特集 サミュエル・フラー」の上映作品は完売か?』というお問い合せもいただいておりますが、現時点では、まだ全ての作品のチケットを販売しております。

「特集 サミュエル・フラー」の前売券は、作品によって購入ページが異なっております。

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くれぐれもお間違えのないよう、よろしくお願いします。

また、下のリンク先からも直接購入先ページにリンクしておきますので、ご利用ください。

■『フラーライフ』『ベートーヴェン通りの死んだ鳩』の購入ページ

■『最前線物語』『東京暗黒街・竹の家』『ストリート・オブ・ノー・リターン』『ホワイト・ドッグ』『殺人地帯U・S・A』の購入ページ

前売券のご購入は各上映日の2日前までとなっております。
皆様のご来場お待ちしております。


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9月12日(土)~24日(木)、東京国立近代美術館フィルムセンターにて開催! *月曜休館
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第37回PFFの予告編が完成しました。

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mosamosa_0822.JPG今年はオリジナルキャラクター「モサモサ君」がPFFの予告編に登場!
今後、都内の映画館(ユーロスペース・UPLINK・ポレポレ東中野・トリウッド・テアトル新宿など)や
チケットぴあの店舗などで流れます。
映画祭開催準備に忙しいモサモサ君の、テキパキとした働きぶりにぜひご注目ください。

★第37回PFF 予告編はこちらから!


今回のストップモーションアニメーションを手掛けたのは
人形アニメ作家であり映像作家の澤田裕太郎さん
今後目が離せないのモサモサ君シリーズの映像は、澤田さんのコラムからご覧いただけます。
【詳しくはこちらから】

総監督はTVやCM映像を手掛ける他、映画監督としても注目されるクリエイター、吉野耕平さん
【公式HPはこちら】


また、澤田さんや吉野さんをはじめとした、才能あふれる作家たちのご紹介は
こちらのtampen.jpのサイトよりご覧ください。
【tampen.jp】


本日より、東京のチケットぴあのお店でチラシを入手いただけます。
数に限りがありますので、ぜひお早めに!
【チケットぴあ店舗一覧】


第37回PFF
9月12日(土)~24日(木)、東京国立近代美術館フィルムセンターにて開催! *月曜休館
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